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【図解】戦略的思考とは何か?意味・事例を森岡毅氏の本から分かりやすく紹介

定義・概念・構造の理解
定義・概念・構造の理解

やりたいことが多すぎる!仕事が終わらない!納期に間に合わないかも…と日々時間に追われて、思った成果に繋がらずに悩んでいませんか?

そんな社会人にこそ「戦略的思考」が役に立ちます。

USJの業績をV字回復させた立役者として知られるマーケター森岡毅氏は 「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」という著書で、このように書いています。

『戦略的思考を身に着けると、仕事の成果を抜群に引き上げることができる!』

そんな訳で今回は、マーケティングする為に一番重要なスキルである『戦略的思考』について、その本の内容からご紹介します。難しい理論なしで、「戦略」と名のつくすべての考え方の根本が理解でき、日常的に戦略思考が身に着くこと請け合いです。

こんな人にオススメ!
  • 戦略ってなんとなく雰囲気で使ってるけど、実は説明できない方
  • マーケティングと戦略の違いが分からない方
  • 何をするにも時間が足りない方

戦略的思考が必要な理由とは?

分かりやすく会社の経営で考えてみると、「ヒト」「カネ」「モノ」etc. と経営資源があります。でも、その経営資源は有限で、常に足りん状態にある訳です。

逆に言うなれば、資源が無限にあるなら、戦略的思考なんて必要ありません。思いついたこと片っ端から全部やれば良いので。

でも現実的には、そんな訳もないので、やっぱり戦略的思考が必要な訳です。

戦略的思考とは資源の配分

さて、マーケティング活動に関わらずどんな物事でも成果が出始める境界線みたいなのがあります。

分かりやすく使える資源を100とした場合に・・・

  • 出来ることを全部やるのが戦略のない状態
  • 勝てるところに集中するのが戦略的な状態

・・・となります。
図解にするとこんな感じ👇

マーケティング<戦略的思考とはどこに経営資源を分配するか>
USJを変えた、たった1つの考え方を参考に作図

ご覧のように・・・
戦略的な状態(上図の右側)では、2敗しているもののトータルでは3勝で勝ち越しですよね。このように勝てるところ(効果が出やすいところ)を選択して集中するのが戦略です。

選択と集中というのも「戦略」を意味する言葉ですね。

Qちゃん
Qちゃん

ビジネスだけじゃなく、例えばテスト勉強でも同じです。
試験勉強の時間がないから、いっそ苦手な国語や理科は捨てて、得意な数学と英語で一番になる!!みたいな感じです。

どこに資源投下するかは目的次第

全部はがんばりたくても、がんばれないから、勝てるところでがんばろう!というのが基本的な考え方です。

では、どこを『選択』してヒト・カネ・モノ(あとは時間など)といった資源投下すれば良いのでしょうか?
ここからまた、大事なお話です。

それを決めるのは戦略以前のお話。
そもそも、何が目的だっけ?という領域のお話です。

マーケティング<経営資源どこに投下するかは目的次第>
USJを変えた、たった1つの考え方を参考に作図

図解では、仮にUSJがⒶ~Ⓒの目的を設定した場合(ボクが適当に考えたので本には掲載ありません)、全部同じ投下の仕方では当然うまくいきません。

だから、目的によって戦略を変えなければなりません。
戦略的に考えるためには、因果関係や目的と手段の組み立てを考える論理的思考が必要になってくるのです。

マーケティングには戦略的思考が必要

それを図解化するとこのようになります。

論理的思考の中に戦略的思考があり、
戦略的思考の中にマーケティング思考があります。

マーケティング思考には戦略的思考が必要不可欠<どこが勝てるか?>
USJを変えた、たった1つの考え方を参考に作図

具体的に考えてみると、
マーケティング思考(消費者視点)で考えるということは、『お客様の視点になって考えよう!』ということです

でも、お客様と言っても、一人ひとり考えてることも価値観も違えば、商品・サービスに対して期待する価値も違います。もちろん、すべての人の立場になって考えようとすれば破綻したり、抽象的すぎて意味がありません。

戦略的思考で考えれば、すべてのお客様のすべてのニーズに応えることはできないということですね。だって、経営資源が不足しているから。

勝てないからターゲティングする

だから、お客様を選ぶ必要があります。
マーケティング用語でこれを「ターゲティング」と言います。

じゃあ、どんなターゲットを選べばいいのか?それは、先ほど見てきた通り、目的によって違います。だから、論理的に考えて、目的を設定し、それに沿ったターゲット設定をする必要があるということです。

ちなみに、戦略というのはよく「小が大に勝つため」とか「戦わずに勝つため」にとか言われますが、それは本当です。戦略的に事業を設計することが出来れば、やたら強い競合・ライバルと比べられることなく戦わずに勝つことが出来ます。

その辺の理屈については、戦わずに勝つ弱者の戦略を図解・事例で分かりやすく解説という記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

記事のまとめ

考えるときは、逆順です。

  1. どんな目的を達成するために、
  2. どんなお客様をターゲットにするか?
  3. そのターゲットのお客様の期待している価値は何か?

という風に、上から順番に考えていかなければ破綻します。

今回はマーケティングという考え方から戦略的思考を考えてみましたが、これはすべての活動にも言えることです。戦略的思考を上手く使えば、目的を達成しやすくなります。

成果が抜群に上がります!

Qちゃん
Qちゃん

なまじ言葉が「戦略」なんて堅苦しいもんだから、難しいモノ!と身構えてしまう方もいますが、考えてみたら「当たり前」のことですよね。
是非、日々の活動の中で戦略的思考を活かしてくださいね!

詳しくは動画でどうぞ!

さらに詳しい解説について良かったら詳しくは動画でご覧ください。

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