「マーケティング」という言葉には、いつも困ってしまいます・・・(´Д`)
人によって「マーケティング」というものの解釈が違うから、同じ話をしていたつもりが、いつも微妙に話がズレていくからです。
- ある方は、市場調査という意味でマーケティングの話をしています。
- 別の方は、Webページをつくるという意味でマーケティングの話をしています。
- また別の方は、広告を出して集客するという意味でマーケティングの話をしています。
一体、どうすりゃいいのよ。どれが本当のマーケティングなのよ?そんな時はこの記事を読んで、お互いの「現在地」をつかみましょう。
今回は、全体像が見えないから分かりにくいんじゃね?・・・ていうお話です。
抽象的なマーケティングの定義
さて、マーケティングには色んなアプローチ、色んな理論がありますね。
コトラー、ドラッカー、レビットのような大家と呼ばれる方や呼ばれない方。・・・色んな人が、手を変え品を変え、抽象化して分かりやすく説明してくれています。
みんな本質的には、同じようなことを言っているんでしょうけど、無理やり翻訳してるからなのか、抽象的過ぎるせいなのか、僕がポンコツだからなのか、どうにもピンと来ません。
いや、言ってることは分かる!
分かるんですけど、抽象的すぎて自分の日常に当てはめにくいっすわ・・・的なね。(※あくまでも「僕は」です)
そんな中で一番しっくり来て、数年多用しているのが・・・
マーケティングとは顧客に価値を提供する為に行うすべての事業活動
・・・という言葉です。
そう、すべての活動です。
価値を提供するための。だから、さっきのは全部本当。市場調査もWebページの作成も広告出して集客することも全部マーケティングです。
みんな、ちゃんとマーケティングの話をしてました。価値を届けるためにやってるのだから。
断片的に捉えちゃダメ
じゃあ、何が問題なのか?
その答えは、 それらを断片的に捉えてしまっていることなんです。
それらの活動はバラバラにやっても、実はあんまり意味がありません。「目的」⇄「手段」というように体系的に組み立てることで、本当の力を発揮します。
図解にするとこんな感じ👇

てっぺんのレベルというか階層というか概念から、一番下のレべルまで「目的」⇄「手段」というように繋がっていきます。
市場調査もWebページの作成も広告出して集客することも、何かの目的を達成する手段です。それだけが単体で目的になることなんて無いので、必ず「目的」⇆「手段」で設計することになります。
とは言ってたところで、組み立てるためには全体像が分かる設計図が必要ですよね。たぶん、その全体像がないから部分的に捉えてしまって、訳わからんことになるんだと思うのです。
マーケテング活動の全体像を図解化してみた!
そんな訳で、でで~~~~~ん!!と全体像の図解をつくってみました。抜け漏れはあるものの、どんな商売でも大体こんな感じです。
ピラミッドの上から下に流れるので、図解は上から順番に見てくださいね。
(画像クリックで拡大表示、「戻る」か「画像の外をクリック」すれば記事が再表示されます)

言いたいことは一つ。上から順番に考えよう!
こうやって全体像を見ると、そんな複雑でもありませんよね。マーケティングの構造というか考え方自体はとってもシンプルなんです。
どこを見ても、一つ上の概念の達成を「目的」とした「手段」として機能します。
↓ ・より良く働き生きる為に、事業に理念を持つ
↓ ・事業理念を実現する為に、基本戦略を決める
↓ ・基本戦略を実現する為に、実行戦略を決める
↓ ・実行戦略を実現する為に、明日○○をする!
・・・みたいな感じで、
すべての事業活動は「理念(想い)」から「日々の行動」まで繋がっています。
上から下に流れるのが合理的
見たら分かるように、ピラミッドの下に行くほど、活動の幅が広がります。つまり、下に行くほど、時間もお金も関わる人も増えていくので、上から下に流れるのが合理的ということです。
理念に基づいた戦略を作って、その戦略に沿って「お客様に価値を届けるため」に活動を展開して価値を具現化していく…ということです。これが逆になると、必ず破たんします。
(詳しくはまた別の記事で書きます)
例えば、名刺やチラシ、ホームページを作ったけど、「ターゲット」が決まってないというのは変ですよね?ターゲットが決まっているから、名刺やチラシ、ホームページの役割が最大限に発揮されるんです。商品の仕入れや値付け、広告宣伝や営業活動もすべてそうです。上から順番。
併せて知っておきたい知識
なんだか複雑で難しそうでとっつきにくい『マーケティング』という概念も、横文字の理論や分析ツール、提唱したおっちゃんの名前等を省いてしまえば、本質的な考え方はかなりシンプルと言えます。
先程、でで~~~~~ん!!と出した全体像はいらんモン全部取っ払って、役割というか構造だけを図解化しているので、そこそこ分かりやすいと思います。(分かりにくかったらゴメンやで💦)
とは言え、この図はまだまだ概念の状態です。もう少し「実感」が湧くように知りたい方は併せてこちらをどうぞ。

概念から実行へ2段階で考える
こんなんじゃ日常で使えねーよ!!
ってご立腹の方のために、もっと詳しく具体的に解説した、戦略的マーケティングとは何か?基本戦略と実行戦略の2段階で考えようという記事をご案内しときます。
概念的なマーケティングの上流設計から、実際にお客様に向けてカタチにしていく流れを簡単に解説しました。気になったら是非勝手にご覧くださいませ!
デジタル・Webマーケティングとの関係性
ちなみに、現在はマーケティングと言えば、「デジタルマーケティング」「Webマーケティング」と捉えいる方が大半ではないかと思いますが、この全体像はもっと広い意味合いです。
これらの広いマーケティング活動の中で・・・
- デジタルツールを使えば「デジタルマーケティング」
- Webツールを使えば「Webマーケティング」
- アナログツールを使えば「アナログマーケティング」
になるだけで、これらも本来は組み合わせて使うことが必要なので、もっともっと広い全体像が先ほどの図解だと理解していただければ分かりやすいかと思います。
そんなわけで、この辺りを知りたい方はデジタルマーケティングとは何か?Webマーケとの違いは?図解でわかりやすく簡単解説という記事がオススメです。

マーケティング戦略と経営戦略の違い
あと、これはオマケです。
似ている気もするけど関係性がよく分からん『マーケティング戦略』と『経営戦略』の違いというのも実はちょっぴり大事だったりします。
これも念のため知っておきたいモノ好きな方には、マーケティング戦略と経営戦略の違いを図解で解説しますという記事がオススメです。
今回の話を動画版で見る
いかがでしたか?
マーケティング概念の全体像がつかめて、いま自分が取り組んでいることが広い広いマーケティング概念の中のどこなのか「現在地」が掴めていれば何よりです。
併せて動画のご紹介です。
ブログでは伝えきれない内容を図解をふんだんに使って分かりやすく解説しています。さらに詳しく解説しています。ご覧になりたい方はこちらからどうぞ~