人によって定義や解釈の異なるマーケティングの定義。
偉い人や権威ある機関はマーケティングをどのように定義しているのか?
これまでマーケティング業界の偉い人や権威ある機関の定義を10個集めて、それぞれ比較しながら、マーケティングの本質に迫っていきました。今回は10個のマーケティング定義を比較して見つけ出した2つの本質についてまとめました。
どの定義にも、この2つの本質が隠れていることを分かりやすく解説していきます!
最後まで見れば、表現は違えどすべての定義に含まれていた絶対に抑えておくべき2つの本質が分かります。つまり、マーケティングとは何なのかが分かります。
真実のマーケティング定義
これまでマーケティング業界の偉い人や権威ある機関の定義を集めて分析してきました。
内訳はこんな感じ。
- フィリップ・コトラー
- ピーター・ドラッカー
- セオドア・レビット
- 日本マーケティング協会
- 米国マーケティング協会
- グロービズ経営大学院
- 大辞林(辞書の王様?)
- Wikipedia
- 佐藤義典氏
- ぼく(オマケ、なんかすいません)
すべてのマーケティング定義を分解して検証いていくと、必ず以下の2つの本質が含まれていることが分かりました
つまり、マーケティングとは『お客様が嬉しいと思う価値を軸に考え、商品をつくり伝達し提供する全ての活動・プロセス』となります。

定義の中にズバリそのもの入っている場合もありますし、この2つを突き詰めた結果だけサラっと書いている定義もありますが、その定義を出している人の書籍を紐解いていったりするとやっぱり同じことを言ってるということが分かります。
ほんじゃ、サラっと見て行きましょう。
それぞれの細かい解説については、10コのマーケティング定義を解説!偉い人や権威ある機関の定義集!をご覧ください。
フィリップ・コトラー

コトラーの定義は、分かりやすく赤の「お客様の価値が軸」と、青の「すべての活動・プロセス」ということが入っていますね。
コトラーのマーケティング定義そのものについては、先ほどご紹介した記事で解説しているので、そちらを参照されてください。
ピーター・ドラッカー

次はドラッカーのマーケティング定義です。
一見すると、赤も青も入っていません。なんだ、ドラッカーは2つのこと言ってないじゃないか!って思うのは早計です。
ドラッカーの言う「セリングを不要にする」というのは、結果的にそうなるのであって、やはり「お客様の価値が軸」ということと「すべての活動・プロセス」というものが含まれています。
セオドア・レビット

3つ目はレビットの定義。基本的にこちらも同じです。
「顧客の想像」というのは、つまり、買ってくれりゃ誰でも良いから顧客にする!という訳ではなく、ファンをつくろうぜ!ってお話です。
その為には、「お客様が求めること=価値」を知る必要がありますし、その価値をあらゆる事業活動で体現していかなければできませんからね。
なので、こちらも結果的にそうなる!というお話であって、赤と青の要素は含まれています。
日本マーケティング協会

次は日本のマーケティング協会の定義です。
協会というだけあって、ガッツリしています。もう見たまんまなので解説なしでいいですね。ばっちり赤い部分と青い部分の定義が含まれています。
米国マーケティング協会

もういいよね。
日本のマーケティング協会と以下同文です。
グロービズ経営大学院

グロービズ経営大学院のマーケティング定義も同じです。
赤い部分はそのまま明文化しています。で、青い部分については、「売れる仕組み」という表現になっていますが、仕組みというのは歯車一個つくればよいワケじゃなくて、いくつもの歯車が連動して動くから仕組みなんです。
そういった意味で、グロービズの定義にも青い部分が表現されていると言っても問題はないと思います。
大辞林(辞書の王様?)

お次は広辞苑を超える辞書というコンセプトで作られた大辞林のマーケティング定義です。
こちらもばっちり赤い部分と青い部分が含まれています。流通を円滑にするというのは、流通の部分だけを最適化するという意味ではなく、商品を開発したり作ったり、そもそもリサーチしたり、そういった努力・活動の結果のお話です。
Wikipedia

お次は困ったときのWikipediaです。
こちらはアカラサマな表現で赤い部分と青い部分が載っているので、これ以上の解説はなしでいいですよね?
佐藤義典氏

僕が尊敬してやまない佐藤義典先生の定義です。
めちゃんこシンプルです。
表現そのものには含まれていませんが、言葉の裏を考えればバッチリあてはまります。
お客様が受け取ってくれる価値は何かといえば、赤い部分の「お客様の価値」だからですし、提供してお金をいただくプロセスもその瞬間だけのお話ではなく、それよりずっと前の工程からの積み重ねの結果です。
筆者の定義

これなんかもう毎回言ってますが、コトラーやらドラッカーやらなんとか協会に混ざって定義を披露しているのが、ほんと申し訳ないのですが、僕のブログだから好きにやらせてください。
んで、僕の定義は佐藤先生の定義に近いのですが、それよりも少し広いです。
マーケティングは商売だけじゃなく、あらゆる価値交換の場面で使えるからです。(その点については佐藤先生も言及して本まで出版してます)
この記事のまとめ
いかがでしたか?
読み返してみたら、結構ムリヤリな説明のところもありましたが、それぞれ定義を出している偉人たちの書籍を読んだりすると嫌というくらい言及してまくっています。
その辺のもう少しだけ詳しい解説に興味ある方は、こちらの動画からどうぞ!