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グロービス・大辞林・Wikipediaのマーケティング定義の共通点とは?

定義・概念・構造の理解
定義・概念・構造の理解

人によって定義や解釈の異なるマーケティングの定義。偉い人や権威ある機関はマーケティングをどのように定義しているのか?

このシリーズではそれぞれ比較しながら、マーケティングの本質に迫っていきます。第5弾は「グロービス経営大学院」「大辞林」「Wikipedia」の定義3つを一挙に解説・比較していきます。

以下のような方におすすめです。

  • 堅い表現のマーケティング定義をやさしく知りたい
  • マーケティングの定義をちゃんと知りたい

他の定義もまとめて読みたい人はコチラをどうぞ

これまでの偉い人や権威ある機関のマーケティング定義

これまで個別に解説した記事はこちら

Qちゃん
Qちゃん

別に知らなくても1ミリも困りませんが、勉強したい方はどうぞ。
ただし、僕の独自の解釈も入っているので、なんかの試験勉強とかで使う場合は自己責任でお願いします(笑)

グロービスのマーケティング定義

グロービス経営大学院は、東京、大阪、名古屋、福岡、仙台、横浜、水戸、オンラインでMBAプログラムを提供する日本最大規模のビジネススクールです。電車の中の広告とかでよく見かけますよね。

グロービズのマーケティング定義はこちら。

グロービスのマーケティング定義

言及していることは大きく3つですね。

①顧客満足を軸に
②売れる仕組みを
③考える活動

 それぞれ見ていきましょう!

①顧客満足を軸に & ②売れる仕組みを

1つ目、2つ目続けていきます。
見たまんま。お客様が価値を感じることを軸に!ということですね。

すべての活動、商品開発、価格設定、販路開拓、情報発信のすべて(=売れる仕組み)はお客様の価値が中心であり、すべて一貫している必要があるので、そういった意味です。

説明しやすかったんで1つめと2つ目の要素をまとめました。

③考える活動

3つ目。
これ大事だと思います。

これは単に机の上でう~ん、う~ん!!って考えることではなく、実際に試してその結果を検証するという広い意味の考えるという意味です。

そうやって捉えると、考える活動というのは、常に改善していく活動であって、それを「顧客の満足」を軸にするというものなので、これはスゴイな…と!思いました。

(でも、今のグロービズの定義は少し変わってるらしい・・・)

大辞林のマーケティング定義

「広辞苑」を超える辞典を目指してつくられた大辞林の定義はこんな感じ。

大辞林のマーケティング定義

言及していることを分解すると次の3つです。

①消費者の求めている商品・サービスを調査
②供給する商品や販売活動の方法などを決定
③生産者から消費者へ流通を円滑にする活動

①消費者の求めている商品・サービスを調査

1つ目。消費者(お客様)の求めている商品・サービス(価値)を調査するということ。

自分が作りたいもの・自分が売りたいものではなく、あくまでもお客様が求めている商品・サービスを知ろう!ということです。

マーケティングの本質ですね。

②供給する商品や販売活動の方法などを決定

2つ目。
それをもとに、商品・サービスを開発して、販売する活動を決定。

つまり、先ほどの調査によって分かったことから商品サービスをつくり、価格を決め、どう販売するか決定していくという一連の流れを指しています。

③生産者から消費者へ流通を円滑にする活動

3つ目は、商品・サービスの生産者から、お客様までの(価値の)流通を円滑にする活動ということ。

これは、問題点があれば問題を改善し、より多くの価値を提供できるように工夫し改善する活動のことと言う意味ですね。

マーケティングは一度実施して終わりではなく、そのプロセスをマネジメントして仮説検証していく必要があります。つまり、そういうことです(笑)

Wikipediaのマーケティング定義

お馴染み、困ったときのWikipedia。
最近は生成AIを使っての調べことが増えて、あんまり使わなくなってきましたね。(僕だけかな?)

そんなWikipediaに掲載されている定義です。

Wikipediaのマーケティング定義

マーケティング定義は以下のように4つのことから言及しています。

①企業や非営利組織が行うをあらゆる活動のうち
②顧客が真に求める
③商品・サービスをつくり、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動
④全てを表す概念

 Wikipediaは特定の誰かが書いているわけではなく、誰でも書き込めるフリーの百科事典です。その中でこの定義が書かれているのは地味にすごいなーと人知れず感動してます(笑)

ということで1つずつ見ていきましょう。

①企業や非営利組織が行うをあらゆる活動のうち

1つ目。
マーケティングとは企業や非営利組織が行う活動。

ということで、企業だけじゃなく、利益を目的としていない組織も有効ですよ!ということです。具体的には、企業の採用マーケティングや町おこしでマーケティング理論を使ったりするのが当てはまるんじゃないでしょうか。

②顧客が真に求める

2つ目。
お客様が本当に求める(価値を感じる)ものを提供。

これは、そのままですね。
自分が作りたいモノ、自分が売りたいモノではなくて・・・!!!って先程書いたとおりのことです。

基本的には同じことを別の表現で書いてるだけなので、一緒です。

③商品・サービスをつくり、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動

3つ目。
商品サービスを作って、その情報を届けて、効果的に得られるようにする活動ということ。

これは少し具体的に明記されています。
ときどき、商品・サービスをつくることとマーケティングを分離して考えている人がいますが、分離しちゃだめです。

商品開発もマーケティング活動の一部ですから。
その辺の全体像が知りたい方はこちらの記事がオススメなのでよければどうぞ。

④全てを表す概念

4つ目。まんまですね。
その全てを表すものということで、全部ということです。

マーケティングは、商品・サービスをつくり、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動のすべてを指します。

超広い概念なんです。

この記事のまとめ

いかがでしたか?

グロービス・大辞林・Wikipediaのそれぞれのマーケティング定義は表現の堅さや文章の長さは違えど、ほとんど同じだったように思います。

中でも、グロービズの旧定義が僕としては秀逸で素晴らしいと感じました。

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