マーケティングを学ぶと必ずと言っていいほど
- ターゲットを絞った方がいい!
- 特定のニーズを満たしてあげよう!
・・・みたいに言ったりしますが、それでもついついアレもコレも伝えたくなるのが人情ですよね!
でも、アチラコチラで言うてるだけあって、アレもコレも伝えてしまうのは本当にビジネスの難易度が跳ね上がってしまうので、今日は5つの視点からどんな風に変わるのか考えてみたいと思います。
ターゲットや応えるニーズを限定することによって、限定せずアレもコレも言ってしまう場合とどう違いのか理解できます。この違いを理解できるとターゲットを絞りこむ恐怖が少し和らぐとお思いますよ!
5つの視点から比較してみた
ターゲットやニーズを絞るパターン、絞らないパターンでは、ビジネスの難易度に大きな違いが出てきます。それを今回は5つの視点から解説しみたいと思います。
以下の通りです。
- 伝えるときの難易度(発信側)
- 伝わる印象(受信側)
- 他の選択肢・競合の存在
- 実際に利用を考える瞬間
- 誰かに伝えるとき(紹介・口コミ)
題材はマッサージ屋さんにしてみました。

上の図のように、
Aはマッサージ屋さんの中でも「足のマッサージ」にターゲットを絞り特化した場合。
Bは「フットケア・ヘッドスパ、リンパ、アロマなどなど」なんでもやりますという場合です。
AパターンとBパターンを順番に比較しながら考えていきたいと思います。
1:伝える難易度(発信側)
Aは、シンプルに表現が可能です。
足のマッサージという価値しか謳っていないからです。
比べてBの方は、
アレもコレもとフクザツです。
無理にシンプル化しようとすると、例えば「体の総合ケアの人」みたいに抽象的でふんわりとした印象の薄いものになってしまいます。
つまり、一言でいうとこうです!というのが伝えにくいので、難易度が上がってしまうということです。
どれだけシンプルに価値を伝えられるかは、営業シーンやチラシ・販促媒体、広告宣伝、ブログ、SNS発信などあらゆる面で大事なことですよね。
2:伝わる印象(受信側)
次は、先ほどのメッセージを受け取るお客様(受信側)の問題です。
Aは「足のマッサージ屋さん」としか言っていないので、印象がはっきりします。
Bは、色々と言ってしまっているので、結局何が得意なの?・・・みたいな感じで印象に残りにくくなります。印象に残るかどうか大きな要因は、『自分にとって関係あるか』です。
言い換えるなら、「こんな状況で役に立ちそう!」とイメージできるかの違いです。Bは具体的にイメージしにくいので、やはり難易度が上がる大きな要因になってしまいます。
3:他の選択肢・競合の存在
どんな商品・サービスでも必ず競合(代替手段)が存在します。
競合するかどうか決めるのはお客様ですが、競合する理由は同じ価値(どう役立つか)を提供しているからです。
Aは「足のマッサージ」という明確な価値なので、競合は同じように絞っているところになるでしょう。
でも、Bは「なんでも」と言ってる他のマッサージ屋さんのほか、Aのように専門的にやっている人も競合になります。つまり、 競合が膨れ上がるのので選ばれるのは至難の業になりますよね。
4:実際に利用を考える瞬間
これはそのままですが、実際に自分事して困ったときに思い出してもらえるかどうかです。
足が痛い・疲れた!マッサージしてほしいという場合には、「足のマッサージ専門の人」という明確な価値が伝わっていれば思い出してもらいやすくなります。
では、Bの場合はどうでしょう?
おそらく、先にAのような専門的な人が思い浮かぶはずです。だって自分事して今困っているのは、足が痛い・疲れたという状況だからです。
ニーズが発生した商品・サービスを選ぶ瞬間に思い出してもらえないのであれば、選ばれっこありません。ここでも難易度が大きく上がってしまってますね。
5:誰かの紹介するとき
最後は、お客様自身ではなく、その人の身近な人が困ったときに紹介してもらいやすかどうかです。
これもAは混ざりっ気の少ないシンプルな価値なので、伝えやすいですよね。
変わってBは「フットケアもヘッドスパもリンパもアロマも出来る人で、足もできるらしい人」みたいな感じなので、人に紹介しにくくなります。
1つ目と同じですが、一言で言うとこう!みたいな表現ができないと紹介も受けにくくなると言うことです。
この記事のまとめ
いかがでしたか?
ついついアレコレ言わないともったいない!お客様を逃してしまうかも!!と考えてしまうところですが、アレコレいうことでお客様に価値を伝えるときの難易度・・・ひいてはビジネスそのものの難易度が上がってしまうことになります。
さいごにまとめておきます👇
